高度なセットアップ
本ページでは、オンプレ環境におけるAIBoosterの複雑な構成方法について解説します。
構成パターンの選択
構成 | 特徴 | 推奨用途 |
---|---|---|
シングルノード | 1台で完結 | 検証・学習・小規模PoC |
マルチノード | 複数台分散 | 本格運用・大規模クラスタ |
シングルノード構成
1台のマシンでAIBooster ServerとAgentの両方を動作させる構成です。
パターン1: 検証向け最小構成
AIBooster ServerとAIBooster Agent の両方を、GPUが搭載された1台のワークステーション・サーバーにインストールします。モニターを接続し、その場でダッシュボードを開いてパフォーマンス情報を確認します。オフライン検証機やベンチマーク用マシンで「まず動かしてみたい」ときの最短ルートです。ネットワーク設定は不要です。
パターン2: 複数ユーザー向け構成
AIBooster ServerとAIBooster Agent の両方を、GPUが搭載された1台のワークステーション・サーバーにインストールします。ユーザーは個人のPCからブラウザを通じて、サーバーが提供するダッシュボードをTCP通信の3000番ポート経由で閲覧します。複数人でダッシュボードを見たい小規模PoCに最適です。
マルチノード構成
複数台のマシンでAIBooster ServerとAgentを分散動作させる本番運用向けの構成です。
パターン1: 管理ノード分離型(推奨)
管理ノードにAIBooster Serverをインストールし、各GPU計算ノードにはAIBooster Agentをインストールします。ユーザーは個人のPCからブラウザを通じて、管理ノードが提供するダッシュボードをTCP通信の3000番ポート経由で閲覧します。多くのGPUクラスタサーバーシステムで推奨される構成です。
パターン2: 計算ノード同居型
特定の管理ノードが存在しない場合、GPU搭載ノードを一台選び、そちらにAIBooster Serverとそのノード専用のAIBooster Agentをインストールします。残りのGPU搭載ノードにはAgentだけをインストールします。ユーザーは個人のPCからブラウザを通じて、AIBooster ServerがインストールされたGPU搭載ノードが提供するダッシュボードをTCP通信の3000番ポート経由で閲覧します。
ネットワーク・SSH・権限要件
SSH接続要件
- SSH経由でネットワークアクセスが可能なこと
- 各ノードのSSHポートが開放されていること
ユーザー・権限要件
- すべてのノードで同じユーザー名でログインできること
- ログインユーザーが管理者へ昇格するための権限(sudo権限)をもっていること
- sudoパスワードがすべてのノードで同一なものに設定されていること
インストーラーは現在のユーザー名ですべてのノードにSSH接続するため、全ノードで同じユーザー名とsudoパスワードが必要です。
セットアップ手順
1. インストーラの実行
以下のコマンドをコピーして、ターミナル上で実行してください:
curl -LO assets.aibooster.fixstars.com/faibup.sh && sh faibup.sh
ターミナル上で構成に関する質問に答えることでセットアップが完了します。